いきるばのブログ

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母校、無くなる

それは2ヶ月ほど前、同窓会からのお知らせに入っていた勧誘チラシに目を通していたときのこと、、、

むむむ!?!?

【重要なお知らせ】社会福祉士科夜間過程は2024年度より募集を停止しました

私は正にその「社会福祉士科夜間過程」の卒業生。学校自体は存続するとは言え、私にとっては母校が無くなったも同然です。

信じられないかも知れないですが、私が入学した2002年当時は、定員を上回る応募があったんですよ?実際、不合格になるかと思いました。

それくらい、当時の福祉界隈は日本中が盛り上がっていたというか、、、“舞い上がった”状態だったんです。私のように仕事を辞めて「これからは福祉の時代だ!」と意気込んで飛び込んだ人も多かったと思います。

ところが近年は、“安心と実績”を誇っていたはずの我が母校が、どの学科も定員割れ、社会福祉士国家試験の合格率も低下傾向だったので、心配はしていたのですが…。

まさか勧誘チラシの一文で終わりを知ることになるとは!

同じく同封されていた「同窓会会報」によると、来年度からの社会福祉士養成の新カリキュラム実施への負担が経営的にも大きかったようです。元々が福祉大学の系列校なので、資源集中への判断もあったのではないでしょうか。

さて、ここでちょっと制度の解説です。

社会福祉士の受験資格を得るためには、下図のようにいくつかのルートがあります。

制度ができてしばらくの間は、赤線で囲まれた“養成施設経由”は代表的なルート(私は【第3号】ルートです)だったのではないでしょうか。今は受験資格を取れる福祉系大学や学部が増えましたので、割合は減っていると思います。

とは言え、進路変更や転職を機に社会福祉士を目指す者にとっては、養成施設、そして「夜間・1年」が貴重な選択肢の1つであることに変わりはありません。

全国で「夜間定時制高校」の統廃合や「夜間中学」の廃止が進んでいる現状と同じく、自分はもう資格は取ったから、と無関心でいると、いつの間にか学びの選択肢が減ってしまうのですね。

www.toben.or.jp


www.youtube.com

気になって、全国の社会福祉士養成施設のうち「夜間1年課程」がある学校のホームページを確認してみたのですが、現時点(2023.8.21現在)では、来年度の募集を停止する学校は他にないようです(更新していないだけ?)。

 

いつまでも あると思うな 親と金 、と学校。