いきるばのブログ

読めば読むほど味がでる

コミュニティナースとソーシャルワーカー

12月9日(土)の朝日新聞 別冊『be』を読んでいたときのこと。

(フロントランナー)CNC代表取締役・矢田明子さん 暮らしの中で住民をケア:朝日新聞デジタル

「ん?コミュニティナース…?どこかで聞いたような…」

読み進めると、、、ああ、あの本の人かっ!

コミュニティナース まちを元気にする“おせっかい”焼きの看護師 | いきるばブックス

この本が発行されたのが2019年2月。それからコロナ禍を乗り越え、精力的に活動をされていたんですね。ちょっと嬉しかったです。

記事中の

―コミュニティナースはどんなところにいますか?

(中略)

看護師であることは、住民としての一つの側面です。また、医療資格を持たない、たとえば郵便局の方やスナックのママなども、コミュニティナース的な役割を担っています。

の部分は、私が思う「ソーシャルワーカー」のイメージとよく似て、、というかほぼ同じでびっくりしたのですが、矢田さんのおっしゃる“GOODおせっかい”は、社会福祉士界隈の「アウトリーチ」とか「自立支援」の意味合いを含みつつ、よりアクティブな印象を受けました。

もう10年以上も前のことですが、私が生活保護の仕事をしていたとき、「中立性」や「プライバシーの尊重」に拘り過ぎて何もできずに様子見⇒悪化という事態に陥ることがありました。

そんなとき、近所の方や民生委員さんの“おせっかい”から、状況が好転することが何度かありました。もちろん、時には悪くなることもあったのですが、停滞を脱するという意味では良かったと思います。

おそらく今は、そんな“おせっかい”をしてくれる人は減っていると思います。ボランティアの減少民生委員の欠員などが進む一方で、求められるレベルは高くなっており、正直なところ“割に合わん”ですよ…。

しかし私は、そんな中でも人や社会の役に立ちたい人は必ずいると思っています。特に若い人は環境問題と合わせて関心が高いのではないでしょうか。もし、身近にコミュニティナースのような方がいれば、関心はあるけれど実際どうすればいいかわからないような人たちも行動に移すきっかけになると思います。

「コミュニティナース」と「ソーシャルワーカー」、名前は違っても目指すところは同じように感じました。将来は、二つが合わさって違う何かになっているかも知れませんね。

_________________

 ◆いきるばブックス

 https://ikiruba.official.ec/

 ◆ソーシャルワークいきるば

  https://ikiruba.social/