(前回の補足も兼ねて)
地域包括支援センターにいた頃に、3職種(保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士)別の研修がありまして、それぞれが自分たちの専門性について話し合う時間がありました。
研修的には、「権利擁護や高齢者虐待対応ですかね?」となる場面ですが、私が「社会福祉士は福祉の基本資格みたいなものだし、専門性はないんじゃないですか?」なことを言ったら、みなさんにキョトンとされたのを覚えています。
「大学を出て、指定科目を履修して、国家試験受けて、合格率3割前後の国家資格に専門性がないだと!?」
という気持ちは私にもあるのですが、社会福祉士受験で得た知識だけで、うまくいくことはこれまであまりなかったです。仕事上、生活保護や介護保険制度に詳しくなることはあっても、それが社会福祉士の“専門性”かと問われれば、違う気がします。
そこで最近は、社会福祉士は和食の“だし”みたいなものと思うようにしています。なくても、料理としては成立しますが、おいしいと思ってもらうには必要不可欠。
そして、ただとればいいのではない奥深さがあるのに、単体では料理として成立しないのもこれまた事実、、みたいな。(どうですか?うまいこと言えてますか?)
私にはまだ、みんなに納得してもらえる‘’専門性‘’への答えはないのですが、どんな業界の人にも「福祉の味が出したいなら社会福祉士を取ろう!」と思ってもらえるのが、終着点のひとつではないかと思っています。
_________________
◆ソーシャルワークいきるば
◆いきるばブックス