先日、TVニュースを観ていたら、「〇〇市に、家や学校以外で子どもが自由に過ごせる第三の居場所ができました。」とのこと。
NPO法人が運営し、食事の提供や大学生による学習支援が受けられるそうです。開設日は週3回、どれだけ利用しても年会費は2,000円。「サブスク」と考えれば安い!いや、安すぎる!?
普通に考えれば経営が成り立つはずもなく、財団の補助事業のようです。開設費用への補助が基本で、人件費などの運営費は3年間の期限付きなので、その後は寄付や自治体の補助で賄うことになるのでしょう。
支える側は大変だと思いますが、子どもが安心して過ごせる場所は多い方が良いに決まっていますので、ぜひうまく続いて欲しいです。
ただ一点、気になることがありました。利用が「登録制」であることです。大人の事情的には人を預かる事業の実施者的には当然と言えば当然なのですが、私の考える「第三の居場所」としては違和感があります。安全と引き換えにではありますが、利用者は「管理」の対象になってしまうからです。
「いや、それの何がアカンの???」と思った方もいらっしゃると思いますので、「第三の居場所(サード・プレイス)」については、リンク先の記事がよくわかるので是非一読してください。
「第三の居場所(サードプレイス)」については、定義が共有されないままに“キャッチー”な言葉として使われているように思います。それ自体は悪いことでもないですし、心地良い時間を過ごせる新たな場所を多くの人が求めている結果とも言えるのですが、少なくとも
「はい!今日からここがあなたのサードプレイスですよ!どうぞ!」
という性格ものではないように思います。
私も事業を始めたときは誰かの「サードプレイス」になればと思っていたのですが、今となっては流行りに乗ろうとしていただけのような気がしています。“ソーシャルワーク”が聞いて呆れるわ!!ですね。。
ただ、いろいろな人が「サードプレイス」を目指して新しいことを始めれば、その中から誰かにとっての“真”の居場所も生まれるはずではないか。
といろいろと書いてはみるのですが、結局何番目の居場所であろうが、皆が心地よく過ごせるにはどうすればいいのかを一人一人が考えるに尽きると思ったり、、、あれ?そもそも居場所って、誰かに与えられるものだっけ?
まとまりのない話になってしまってすみません。
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