成人おめでとうございます!
ご本人たちからすると、私から言われても「お前誰やねん。」となると思いますが、案外、世の中の大人たちは相手が見ず知らずの人でも「成人」したと聞けば嬉しいものです。そして眩しい。
とは言うものの、自分の頃と比べると(私も含めてですが)世の中に面倒くさい大人が増えたなぁ…という印象なので、これから本当に大変だと思います。
例えば、新成人に向けた原稿をプロがプロに依頼したのに、勝手なダメ出しでボツにするとか、された方がその経緯をSNSで晒すとかは、ひと昔前では考えられなかったです。どちらも褒められた行為じゃないし、「大人気ない」として、思っていても表に出さなかったんじゃないでしょうか。
時事通信から、「成人の日によせて」という原稿の依頼が来て書いたのですが、書いた文章に20カ所以上の直しが入りました。「体言止めが美しい」というような理由で、納得できないと申し入れたら決裂しました。せっかく書いた文章なので、ここに載せます。多くの若者に届きますように😊 pic.twitter.com/ryEgFvjhnE
— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) 2023年1月6日
だけれども、今は鴻上さんのように、自分で考えて自分で発信できる人が求められているし、つぶやき一つで世の中が動くことさえあるので、一概に悪いとも言えません。とにかく時代が面倒くさい方向に進んでいるのは間違いないと思います。
中身を読むと、鴻上さんの言葉には、就職氷河期世代の私には共感することが多いです。先生がよく言っていた、(○○学校生としての)「誇り」は今でもよく分からないし、教科書ではなくたまたま読んだ本で視界が開けたりしたことを思い出しました。
しかし、今の若い人に同じように響くでしょうか。
「コスパ(コストパフォーマンス)」全盛の時代にあって、リスクをとって常識を疑ったり、運命の一冊を探そうと言われても、いざとなったら自己責任だし、働いても給料上がらないし、お金ないし、情報だけは沢山あるし、、してどうするの?って話ですよね。ここで「おう!任せとけ!」と言える大人が今の日本にどれだけいます??
「成人」なのに20歳までは酒もタバコもギャンブルも許されないなんて“子どもだまし”だ!と怒っていいはずなのに、怒らない・怒れないのが今の若者の現状です。これを変えるには、上の世代の人たちが自分がひっくり返るくらいのつもりでやらないと難しいと思います。
私はひっくり返るまではできませんが、相談に乗ったり本を紹介するくらいはしております。新成人の方に限らずお気軽にご利用ください。
面倒くさい世の中ですが、共になんとかやっていきましょう。
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