いきるばのブログ

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体育座り腰痛との関係は?やめる学校も(NHK)

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 体育座り、懐かしいです。記事中にあるように、腰痛の原因になったり、女子への配慮が足りなかったり、確かに当時から生徒の間では言われてきました。どうせなら校長先生も舞台の上で体育座りすべきですよね。多分ですが、先生たちも子どもの頃は同じ気持ちで体育座りをしていたと思います。

 個人的には、体育座りのことは腰が冷える点さえ除けば好きでした。全校集会のときなどは、起き上がり小法師のようにバランスをとって暇つぶししたり、隠れて居眠りしたりできましたし、今でもあの姿勢をとると安心します。

 さて、私なりになぜ学校での体育座りが標準になったのか?を考えてみたのですが、「コンパクト(省スペース)」だからではないでしょうか。それと、揃ったときの“見掛け”の問題もありそうです。

 今でこそ、学校の統廃合や空き教室の増加が問題になるほど生徒数が減っていますが、80年代までは、体育館に全校生徒を集めると“パンパン”になる学校がまだあったはずです。全員を立たせたままにしたり、毎度椅子を入れるわけにもいかず、考え出されたのが「体育座り」であり、見直されることなく今に至ったというのが、私の説です。

 前置きが長くなりましたが、体育座り問題点は、姿勢そのものではなく、時代や個人の実情に合っていない点にあると思います。

 おそらく、自由にすると短期的には「だらしない」や「話をしてくれる人に失礼」との意見が(大人たちから)多く出てくるでしょうから、基本は体育座りとしても、なるべく多くの例外を認めるというくらいが“落とし所”になってくれればと思います。

 例えば、「胸を張る」「背筋を伸ばす」は一般的には良い姿勢と言われていますが、それによって「肩に力が入る」「腰に負担が掛かる」など、身体やパフォーマンスに悪影響を及ぼすこともあります。

 一般常識としての「型」を教えることは必要ですが、押し付けは、その後の人生において、メリットよりもデメリットのほうが大きいと思います。

 というわけで、一律に体育座りをやめる方向ではなく、本当に良い姿勢とは何かをみんなで考えてから決められるような学校になることを望みます。